介護

なぜ親を看なければいけないと思うのですか?

なぜ親を看なければいけないと思うのですか?

自己肯定感が低いことから起こる生きづらさ

母との関係を見直すようになったのは、フリーランスで思うように収入が安定しないことに悩みだしたころでした。

スキルも知識もそれなりに付けてきたし、「あなたが稼げない理由がわからない」と誰もが口を揃えて言ってくれるのに、当の本人は全然自信がなく、もう少しそこを頑張れば突き抜けるというところで、いつもフェードアウトしてしまうのです。

思い返せば、「最終回が見られない子」でした。(関係ないか)

就職活動で「達成したと思えることは?」と聞かれて答えられなかったことで悩んでいたりもしました。

今思うと、「私は成功してはいけない」「うまくいってはいけない」「私が成功して母が喜ぶ顔を見たくない」という意識が原因なのだと思います。

それと「まとまったお金が手に入ったら、母に渡さなければならない」という無意識の思い込みも奥底にあったようです。

これまでの当たり前がひっくり返ったが・・・

そして、ずっと感情を抑え込んできたことから、共感力がなく、反応が鈍く、突き放すような話し方だったりするので、人づきあいもとても不自由でした。

そんなことから、独立してからは、いろいろなセラピーを受けましたし、カウンセリングにも一度行ったことがあります。

どうしてあなたが親の面倒を看なくちゃいけないと思うの?

まずはあなたが幸せになることが大事ですよ。

大事にするべきなのは親ではなくて子供ですよね!?

これを言われたのは一度や二度ではありません。
なんなら、たぶん会う人会う人、話す人話す人全ての方に言われたのだと思います。

  • 私が親の介護をしなくちゃいけない。
  • 親の老後を看るのは当たり前。

私の中ではそれが常識でしたので、いくら私が母といて辛いと思っていても、そこから逃れることはできないと思っていました。

でも、それがことごとく「間違っている」と言われるのです。

それどころか、親といえど「そういう人からは逃げるしかない」とも言われました。

近くに住んでいるから色々言ってくるんだ、遠くに引っ越せばいいんだとわかってはいるのですが、電話がかかってきても言い返す自信がない、親戚からも電話がかかってくると思うと、結局適当に調子を合わせておくのが当面楽だったのですよね。

それが、いよいよ父が要介護認定されてから、リアルにしっかり対処していく必要性がでてきたのです。
セラピストさんもカウンセラーさんも、「電話に出なければいいだけよ」とおっしゃるのですが、それがスッとできていたら誰も苦労しないのですよね・・・
どうしても「そしたら、あの人たち介護が必要になった時どうすればいいの?」と思ってしまうのです。

「自分たちで何とかしてもらうしかないんですよ。」と言われるのですけど…そんなに簡単なことではないのですよね。

私は基本的に、「親にしてもらったことは子供たちに送っていくもの」と思っているのですが、「東京の大学まで出してやったのに」「あんなにお金かけたのに」「ちゃんと返してもらわないと」と言われると、これもまた言い返せず、無言でいるのが精一杯なのです。

子供に私の介護はさせたくたい

子供たちの生活を守りたい

私自身、介護が必要になっても、子供たちには看てもらいたくないと思っています。

それは一緒にいたくないということではなくて、介護のために生活を犠牲にしてほしくないからです。
自分たちの生活を思いっきり楽しんでほしいし、現実問題として、自分たちのことで精一杯だと思うのです。

私達世代は、早い段階から「他人に介護してもらう」という状況を情報として知っています
ですが、親世代はそこそこいい年になってから介護保険が始まり、訪問介護やデイサービスという言葉を知ったのです。
私の親などは、「サービス付き高齢者向け住宅」のことを老人ホームだと思っていたりします。

子供が親の老後を看るのが当たり前の世代です。

世代間の差ではないのかもしれませんが、概して子供たちに迷惑をかけたくないという世代と、子供が看て当たり前の世代とのギャップですよね。

心構えができていない、私達の親世代。
てっきり老後は子供のところへ転がり込めるものと思っていたのに、「えっ?違うの?」ってショックを受ける、かわいそうな世代だなと思ってしまうのです。

「転がり込めると思っている」というのは、実際に私の母が口にしたので書きましたが、そうでない方が大半だということも承知しています。

かわいそうと思わなくていい

この「かわいそう」というのも、カウンセラーさんにかかると「どうしてかわいそうなの?」「自分たちで作ってきた現実よ」ということになるのですが、まだまだ私にはそこまで割り切れません。

ただ、

  • まずは自分が幸せになる
  • コントロールされないように境界をしっかり持つ

これはだいぶ理解できてきたように思います。

そこに罪悪感が生じる場合は、信頼できるセラピストさんにお願いして、調整してもらうことも覚えました。

子供のころから染み付いたことなので、なかなか時間がかかりますが、徐々にメンタルのリハビリを行っています。
仕事も順調に行き出しました。

おひとりさまの老後を考える

ということで、見えてきたのは、子供に頼らず自分たちで老後を楽しく晴々と生き切るということ。

これまで子供世代の立場で書いてきましたが、そんな私自身もおひとりさまの老後を迎えるわけですからね。